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建築学科は工学系大学と美術系大学の両方にあります。

では、美術大学の建築学科で学ぶ意味は何でしょう?

 職業としての建築家はエンジニアに分類され、多数の大学では工学系の位置づけとなっています。むろん建築には工学系の知識は必要なことですが、もしも、工学の知識に偏った人が町や建物を設計していったらどうなるでしょうか? ズバリその答えは現代の日本の都市を見ればわかります。無機質で少し歩けば疲れてしまう都市、何の文化的調和も民族的な伝統も感じられない建造物や空間があふれています。人が心地よく生活していける空間とは何か?歴史や文化的に守るべきものは何か?さまざまな知識や実体験をもって建築に取り組み、それらをクライアント(依頼主)に対して説得力のあるプレゼンテーションを行い、具現化する能力を持つ人材の育成が必要なのです。

 美術大学でも、建築士の国家資格を習得するためのカリキュラムが組まれていますので、工学系大学と同じく卒業後には一級建築士受験資格が得られます。(4年制大学の建築学科卒は、2年以上の実務経験後に受験可能。)

 欧州のデザイナーに「建築」とは何か?と訪ねたことがあります。一人は「建築デザインとは伝統だ」といい、もう一人は「森や自然の中にいるのと同じくらい心地よい空間をつくることだ」といいました。なるほどと思いましたね。なぜ欧州の都市が美しく、またいくら歩いても距離ほどに疲れを感じないのか。それはデザイナーの見識(経験と知識)と、文化に対する意識レベルの違いだとつくづく感じさせられました。

 これから建築家を目指す若い人たちには、ぜひ「建築は環境と歴史を創っている」という高い意識を持って取り組んでほしいと思います。(たけきよ)

◆◆建築デザインを学べるオススメ大学はここ!◆◆

 建築デザインは、人が関わる空間すべて、インテリア、照明、住宅、公共施設、橋、ドーム、観光景観、伝統建築修復、都市デザイン、ランドスケープなど幅広いデザイン領域となります。また、建築デザインは建物の外観を単に工学的な知識だけで設計するのではなく、高齢者や子供などにとっても不便や危険がないか?環境と調和しているか?伝統や景観を考えられているか?などなど広い視野から問題提起をおこない、その解答としてのデザインをおこなっていきます。
 建築学科の入試に必要なことで、共通するものは建築系デッサン(空間パース描写)と立体造形の入試課題があります。岡山県立大学など一部では入試にデッサンのみというところもありますが、それでは学生のレベルが低くなるため、一般的には立体造形の試験があります。立体の試験では、紙やスチレンボードなど様々な素材が与えられ、テーマに沿って立体をつくるというものです。

 ボックスで学ぶことは、大学の建築学科に入る前に大学側が必要とする基礎造形の技術を身につけることです。それは決して難しいことではありません。こんな建物や空間があったらいいなあーっていうアイデアを出して、スケッチしたり、模型を作ったりしながら表現力を身につけ、さらには自分がイメージするものを他の人に伝えるという、建築家にとって必要不可欠な基本能力を身につけてもらうことです。